【外国人観光客の皆さまへ】伊勢神宮から奥伊勢へ。紀伊半島の美しい自然を訪ねる旅
奥伊勢フォレストピアがある三重県大台町は、伊勢神宮から車で約45分の距離にある町です。熊野古道伊勢路に接する地域でもあり、古来より巡礼者の休憩地として寛ぎの時間を提供してきました。この記事では、伊勢神宮を出発点に奥伊勢フォレストピアに宿泊し、熊野古道伊勢路や大杉谷でのトレッキング、清流でのSUPや里山サイクリングなどのアクティビティを体験する旅のプランをご紹介します。
田舎の自然、人の温もりに触れる旅へ
日本を訪れる外国人観光客に人気の京都や大阪。三重はその南部に位置する日本最大の半島「紀伊半島」にある県です。
紀伊半島は日本の皇室と縁が深い地域でもあり、2000年以上前から自然崇拝を起源とする信仰「神道」が広がっていました。神道の神であり皇室の御祖先である天照大御神を祀る伊勢神宮(内宮)は、三重県伊勢市に位置します。
また紀伊半島には、神道・仏教・修験道が混ざり合う聖地として信仰を集める熊野三山があり、伊勢神宮と熊野三山を結ぶ祈りの道・熊野古道は、中世より巡礼ルートとして信仰を集めてきました。
紀伊半島を訪ねる旅は、日本の美しい自然や田舎の景色、そこに暮らす人々の優しさに触れる機会を貴方にもたらすことでしょう。伊勢神宮に訪れる際はぜひ、奥伊勢と呼ばれる紀伊半島内陸部まで足を伸ばしてみてください。人混みに揉まれることなく、美しい自然や田舎の景色を独り占めできる体験が貴方を待っています。
なお伊勢神宮(内宮)へのアクセスは、車なら名古屋から約1時間40分、大阪から約2時間40分。公共交通機関を利用するなら、中部国際空港からのルートや、大阪駅・京都駅から電車で向かうルートが利用できます。詳しくは伊勢神宮公式サイトをご覧ください。
奥伊勢で熊野古道伊勢路と豊かな自然に出会う
奥伊勢は、伊勢神宮から車で紀伊半島内陸部へと向かって40分からの距離にある山間地域。日本有数の峡谷美を誇る大杉谷や、大杉谷を源流に伊勢神宮の方角へと流れる清流・宮川は、奥伊勢が誇る美しい自然スポットです。その昔には、伊勢神宮の社殿をつくる木材がこの地から宮川の流れを利用して運ばれていました。
なお、奥伊勢の旅の拠点として便利なのが三重県大台町です。JR三瀬谷駅を中心に南北に伸びる里山であり、伊勢神宮から大台町へは車で約45分、電車なら伊勢市駅から三瀬谷駅まで約1時間のアクセス。三瀬谷駅付近にはローカルな食堂や宿泊施設が点在しており、送迎車や町営バスを利用すれば、奥伊勢フォレストピアへのアクセスも便利です。
また三瀬谷駅からは熊野古道伊勢路「三瀬坂峠」でのトレッキングが楽しめます。瀧原宮へ向かう約6.0km・120分程度の峠道で、三瀬坂峠(標高256m)までは幾重にも曲がりくねった急坂が続きますが、歩きやすく整備されておりトレッキング初心者の方にもおすすめのルートです。三瀬坂峠の近くには「宝暦地蔵」と呼ばれれる地蔵が石室の中に祀られており、宝暦六年(1756年)建立と伝わっています。
ゴールの瀧原宮は伊勢神宮の前身のひとつとされており、小さいながら聖域の風格を備えた場所ですのでぜひご参拝ください。なお、瀧原宮から三瀬谷駅へのお戻りはバス乗車が便利です。
森の中にある宿泊施設、奥伊勢フォレストピア
ホテルタイプの山荘とコテージを備えた奥伊勢フォレストピアは、三重県大台町を代表する宿泊施設です。三瀬谷駅または道の駅奥伊勢おおだいから送迎車にて15分。山麓に広がる森の中にその敷地は広がっています。
奥伊勢フォレストピアの魅力は、自然の音しかしない贅沢な環境。朝は野鳥の声で目覚め、夜は満天の星空を楽しめます。日本の一般的なホテルと比べ、客室が広いのも特徴。体格の良い欧米のお客さまでもゆったりとお過ごしいただけます。
館内には三重県の食材の味を生かした日本風フランス料理を楽しめるレストランと、露天風呂を備えた天然温泉があり、当施設での時間を彩ります。敷地から少し足を伸ばすだけで低山でのトレッキングや清流宮川沿いの散歩が楽しめ、E-Bikieでのサイクリングも可能です。
SUP、サイクリング、トレッキングなど、奥伊勢の自然を楽しむアクティビティ
奥伊勢フォレストピアがある三重県大台町は、ユネスコエコパークに登録された自然豊かな町です。滞在の際には、SUPやカヤック体験、里山を巡るサイクリング、大杉谷トレッキングなど、地域の自然を満喫できるアクティビティにぜひご参加ください。
SUP・カヤックなどの川遊び体験のフィールドは、清流・宮川です。奥伊勢フォレストピアからアクセスしやすく、エメラルドグリーンの水面が美しい本流から透明度の高い支流まで漕ぎ行くツアーが開催されています。春夏はもちろん、水の透明度が高まる秋以降の水遊びもおすすめです。
E-Bikieでのサイクリングも奥伊勢の風景を楽しむのに最適です。宮川沿いを走れば美しい水面が目を楽しませ、山側に入れば森林の心地よい空気が五感を癒します。また田舎の町並みや田園地帯を訪れるのも良いでしょう。
お車を利用される方は、大杉谷でのトレッキングもおすすめです。奥伊勢フォレストピアから車で1時間ほどで登山口に到着。往復2時間程度の距離であればスニーカーでのトレッキングが可能です。ただしそれより先は本格的な登山道となりますので、登山装備の用意がない方はご遠慮ください。また入山の際は、大杉谷登山センターでの入山届の手続きをお願いします。
なお、大杉谷登山口の手前には、ダム湖や六十尋滝などの風光明媚なスポットがあり、トレッキングをせずとも雄大な自然の景色を楽しむことができます。下記リンクより、地域のアウトドア事業者や観光協会のサイトをご紹介しておりますので、ご参考ください。
奥伊勢フォレストピアへの宿泊が、紀伊半島の旅の良き思い出になれば嬉しく思います。